
-
のどかな街にひっそりと佇む校舎。少しレトロなこの建物こそが、こだわりのエプロンが生まれるスタート地点です。地元民からも愛されるこの校舎は、小学生の通う賑やかだった時代から、今は、「パターン設計、裁断、縫製、検品、仕上、出荷」の全工程を行う縫製工場に姿を変えました。創業から40年、ずっとものづくりに対する真摯な姿勢は変わりません。
-
トンボエプロンショップの商品は、もしかすると少し値段が高いと思われるかもしれません。また、 納期も遅いと思われるかもしれません。しかし、担当者はこう考えています。「安いだけが満足していただけることとは限らない。手に取った時から、そして、着けた時から納得していただけ、そしてより長く使ってもらえるものづくりにこだわりたい。」その想いを重ねお客様に満足していただく事にこだわっています。

完成したデザインが綺麗に仕上がるよう、また、縫製が滑らかになるようにパターンの微調整をデータに落とし込んでいます。 デザイナーから提供されるパターンだけでも十分良い商品は作れます。しかし、この一手間を掛ける事で縫い目が美しく、また、仕上がりも更に綺麗なシルエットになっていきます。※写真のこの型紙には細かな指示が書いてあり、縫製担当者はこれを見ながら作業を進めています。


-
高精度なカッティングマシーン CAM を使用しています。 データ化された型紙を機械で読み取るので作業も早く、また寸分の狂いもなく 同じサイズのものが裁断できます。そして、裁ったものは職員が一枚ずつ丁寧に束ね、次の工程 に手渡します。
-
「芯」とは生地に張りを持たせ、型崩れやほつれを防ぎ、美しいシルエットを作るための裏地ですが、この作業は「手作業」でしかなし得ない繊細な工程で、これがあることでより仕上がりに磨きが掛かっていきます。

-
ピンと緊張感の張り詰めた縫製室では、職員と一緒に責任者も縫製しています。そして、改善点があれば、気づいた時にすぐ話し合い、素早く全員へ伝達するようにしています。精度の高い商品づくりを日々行うには、これらのコミ二ケーションが欠かせません。 (良い商品は、優れた機械だけではできないのです。)
-
「折付けは無くても良い工程なんです。でもやっぱり仕上がりが違う。」 この折付けのアイロンがけは、ただのシワ伸ばしではなく、初めに設計されたパターンに沿って行われる折付けの工程なのです。折付けは縫製をする際に手で折り目をつける事も可能であり、強いて言うと折り目が無くても仕上げはできます。しかし、そこに「折付けをする」という一手間を加える事により、仕上がりがとても綺麗になります。
-
縫製室の奥にはカン止め専用のミシンが設置されています。
カン止めとは、ポケット口の補強やループの止めつけ等々、力(ちから)の掛かる部分を補う縫製のことです。この縫付があることで、丈夫になり、長くご使用いただけます。

-
全ての工程が終わり商品が運ばれてくるのは、アイロンあて、ボタンつけ、特注物の刺繍 などを行うのが仕上げ室です。ここでは一枚一枚丁寧に仕上げのアイロンをあて、商品タグを付けて袋詰めをしています。商品タグはエプロンの仕上がり枚数分しか用意していません。
その理由は、「ロスや間違いが出ればすぐに気づく事が出来る」ようにするためなのです。
-
トンボエプロンショップのエプロンは、通常の服などの袋より大きめの袋に入れています。理由は、「お客様の手元へ届いた際に1本でも折シワをなくしたい。」 そんな思いから大きめの袋を使用し、たたみシワをつけないように折り方も工夫しています。また、商品の確認がしやすいように、商品タグは必ず表から見えやすい位置に付けています。

-
仕上げ作業が終わり袋詰めされた商品は、最後に検針機にかけます。検針機のブザーがなると機械を一旦停止させ、一品ずつ袋を開け異物や印付の後が残っていないかを再度人間の目で確認しています。
-
懐かしい雰囲気の残る倉庫は、昔体育館として使われていました。温度変化の少ない、木造の倉庫の床に並べたられた商品は、機械で作成されたデータ用紙と手書のノートで二重のチェックを行った後、お客様の元へお送りしています。